2017年春ドラマの総括

春ドラマがどんどん最終回を迎えてきているので、ざっくりと2017年春ドラマの感想を総括しようと思います。

って言っても観ていたタイトルは最終的に4つなんですけどね。

春ドラマは、期待外れが多くて、面白いと思いながら観ていられたのは『リバース』だけでした。なので結構辛口な感想が続きます。

■『リバース』

人間のドロドロした話が魅力的な湊かなえ原作のドラマ。『夜行観覧車』と『Nのために』とやってきて3作目ということで、特に私は『Nのために』が大好きだったので、今期期待度は一番高かったです。

本当は原作のネタバレなしで観たかったんですが、ネタバレを余儀なくされてしまったので、原作の展開を知ってから観ることになりました。

でも、結構原作とは違う展開も多かったし、ドラマで新しく盛り込まれた要素もあったので、原作を知っているからこその意外な展開があって面白かった部分もあります。

原作では3年前の夏の事故だったのを、10年前の冬の事故に変え、現場近くで窃盗団がうろついていたという要素を足していました。

また、10年後で32歳になっている設定から、主要人物の2人が結婚していて、それぞれの家庭の背景も足されています。

何より大きかったのは、当時事故を担当した刑事で10年たっても殺人事件だとしつこく嗅ぎまわるジャーナリストと、事故が起こった旅行に同行していたメンバーの妹でひそかに事故死した男に想いを寄せていたという2人の存在を付け足したことなんですが

特にこのジャーナリストを演じた武田鉄矢が、余計だったなあと思うんです。

このキャラクターのせいで『Nのために』の二番煎じ感が凄い気になるようになってしまったんです。序盤はかなり抵抗がありましたが、最後の方ではようやく馴染んできたかなと思いました。


主演の藤原竜也は、血走った目で「何で皆殺し合うんだよ!」って吠えているイメージとか、ギャンブルとか殺人鬼とか、クズとかヤバい奴を演じる事が多かった中、猛烈なヘタレを演じるという新鮮さがありました。

サッカーボールを上手く蹴り返せないとか、恋人がストーカーに襲われているのに助けに入れなくて咄嗟に大声も出なくてオロオロするとか、挙句「オレ、厳しくされたいタイプなの」っていうドM発言まで飛び出てて、かなり可愛い感じでした。

藤原劇場を観ているだけでも楽しかったです。

なんですが、ちょっと最終回が残念なんですよね。


まず散々窃盗団を引っ張ったわりには、ネタバラシがあっけなかった事。せめて武田鉄矢の語りからの回想シーンじゃなくて、ちゃんと窃盗団が白状するシーンを入れて欲しかった。

あとは飲酒事件の事の顛末が曖昧。保護者達巻き込んでオオゴトにしたのに、ポツポツと部員が白状して、最後にキャプテンが認めた形になったけど、キャプテンの父親のPTA会長はどうなったのよ。そして彼らは処分とかないのかよと。

授業ボイコットするのを辞めてくれてうれしーなで終わりだったので、釈然としないかな。

ちょっとそのへんが惜しかったかなって感じでした。『Nのために』は越えなかったですね。


■『母になる』

4歳間近の我が子が誘拐され、9年たって再会する、という予告を観て『Mother』のようなシリアスな内容を期待していたんですが、1話で猛烈にガッカリしました。

とにかく作りや安っぽいんです。誘拐された子の服が川岸に流れついているシーンとか、胸元のアップリケが見えるように綺麗に開いて、少しの汚れもない感じで漂っていて開始1分で「んなワケあるかよ!」ってなりました。

警察署でビニールに入ったそのトレーナーを確認して泣くっていうシーンがあるんですけど、それももう、警察の方で洗濯してくれたんでしょうか?っていう綺麗さで。リアリティーの欠片もなかったんですよね。

名前のアップリケも壮絶にダサいし。主演の沢尻エリカに地味な女の子のイメージを追及したかったか知らないけど、時代錯誤も甚だしい古臭い髪側や服装をさせていて、2017年の話なんだよね?って思いましたよ。

話題になった子役も、幼少期を演じた子はズッコケたくなる程の棒読みで、成長後としてジャニーズの新人に変わってもやっぱり棒読みで、プロデューサーが敢えて芝居に慣れていない子を選んだとか言っていたみたいなんですけど、酷すぎて集中できなかったですね。

集中っていっても、ストーリーもどっちらかっていて、最初はとことん重たいシリアスな話だったのに、中盤からはコントなんですか?っていう展開にシフトチェンジしてて、どんなつもりで観ていたらいいのか謎でした。

息子が女の子と無断で学校をサボったからって、家族会議だっていっておばあちゃんが参加するまではいいですよ。施設の担当だった人も参加するのもいいですよ。でも家族ぐるみで仲良くしている友人家族や、会社の従業員も参加ってバカじゃないの?って話です。

最後は育ての母親と実の母親の両方を両方が受け入れて子育てしていったっていいじゃん!みたいな流れになっていましたが、育ての母親に「もう2度と会いません、関わりません」と宣言しておいて自分からコンタクトを取るっていうのを繰り返しすぎてて、もう、ホントグダグダでした。

沢尻エリカと小池栄子の無駄遣いでしたね。


■『あなたのことはそれほど』

好物の不倫もののドラマだったんですが、これまでとはちょっと異質で、びっくりするくらい自己嫌悪もなく「だって好きなんだもん」で不倫をする軽い女の話でした。

原作からしてそんな感じなので、何故波瑠はこれを受けたのかわからないんですが、案の定ヒロインを全く応援できないとしてバッシングが起こって、一部ではただ演じているだけで波瑠本人は不倫を軽んじでいるわけではないのに波瑠を観ると腹が立つとか言われちゃってて、なんじゃそりゃって思いました。

ドラマとしては演出も芝居もそこそこ良く出来ていて、芝居が棒読みぎみの東出も、逆に棒読み加減が怖い旦那を演出できていて結果的に良かったです。

ですが

ちょっとメインキャストが原作の漫画とビジュアルがだいぶ違うってところが最後までうーん?って感じでした。波瑠はまあ、あれはあれで良かったんですけど、不倫相手は爽やかなイケメンで、イカツイ鈴木伸行とは全然違うし、ヒロインの旦那はもっともっさりしている冴えないオッサンなんです。

そのせいで、明らかに旦那である東出の方が不倫相手の鈴木よりスペックが高いので、バランスが崩壊してしまい「あんな高スペックの旦那を傷つけて、チャラいだけの男の不倫するなんて!」っていうヒロイン憎しの感情へ傾き易くなってしまっていました。

あとは最終回の不倫相手の夫婦の仲直りの仕方に胸糞悪くなりましたね。自分本位に会いたいからって毎日3時間かけて運転して行ってきますとただいまを言いに押しかけてきて、妻もそれには「どんな難関に挑んでいようと、そのパフォーマンスは、自分にとっては全く意味のないこと」って冷静に突き放していたんです。

その最早修復不可能かってところに改まって「愛してる」って言うのね。旦那がね。そりゃ妻も引っぱたきますよ。

そこまでは凄く共感していたんですが、最終的に無理矢理キスをして、かつて妻が言った「きもちいいね!」と使うんですよ。

付き合い出したきっかけとか、幸せだったあの頃を思い出して的なやつです。

それで、なんか、まんざらでもなくなってしまった妻が受け入れるんですけど、あれで自分の浮気が清算できちゃうんだったらなんてお手軽なのかしらね!って思いました。

原作はもっとスマートな元鞘の仕方をしています。


あといきなり親友と職場の歯科医が結婚するとか。それ、要ります?って流れ。でした。


■『小さな巨人』

信頼していた上司に裏切られて、エリート街道から僻地へ飛ばされた刑事が再びエリート街道へ戻るべく奮闘するドラマとして、あの半沢の脚本とスタッフが送るドラマ!として注目していたんですけど

蓋を開けてみたら、こちらも初回からグダグダの極みでした。

半沢が面白かったのはやはり原作が面白かっただけで、原作をドラマに書き起こした脚本家の力ではなかったという事がよくわかったドラマでした。


主人公が上司に【裏切られた】と言っていますけど、全然裏切ってはいないんです。酒を飲んで取り調べをした事実を証言しただけなんですよ。最初からハメるつもりで酒を飲ませたとかなら話は違いますが、そうでもないので。つまり単純な逆恨みです。

そして主人公の信念がコロッコロ変わるんです。

それでもまだ、前半は観ていられたんですけど、後半になって話が森友学園みたいな事になってて、和田アキ子と梅沢富美男が出てきた所で一旦観るの止めました。

両方とも嫌いなので。


一応最終回だけまた観たんですけど、最終回までグダグダコロコロしていましたね。

猛烈なドヤ顔で「犯人は貴方なんだ」と上司に言い放っておきながら、上司が犯人ではないが、重要な秘密を握っていると知ると今度は「あなたの正義を見せて下さい!」って土下座してて。「私は貴方の正義を、その信念を信じています!」と来たもんだ。

で、最後には過去の警察内部の隠蔽に関する超重要な物的証拠を、まるで自分の心の支えかのようにスーツのポッケの忍ばせてニヤニヤするとこで終わっているんですよ。

そんなん個人の自由に所有できるもんじゃねえだろ!って話です。

ただ、岡田将生が美しく、香川照之の顔芸が炸裂していただけの無駄遣いでしたよ。


ちなみに私は主演のハセヒロをイケメンだと思えず、彼の顔の筋肉が殆ど動かない中で口だけがやたら大げさに動く話し方が消臭力のCM観ているみたいで気になってしまってダメでした。

堺雅人はそうは思わなかったんだけどな。


と、なんとも、パッとしなかった春ドラマ。満足度はやや低めですね。


テーマ : 気になる
ジャンル : テレビ・ラジオ

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プロフィール

ちょっこ

Author:ちょっこ
1983年産まれ、東京生まれ東京育ち。東京ディズニーランドと同い年。ファミコンとも同い年。キレる17歳って言われていたあの世代です。

昔っからテレビっ子。ドラマ大好き。今はテレビの他にHuluでもあれこれ漁っております。

懐かしのドラマのレビューや、最新のドラマ情報やあらすじ紹介なんかをあれこれ書こうと思っています。

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